2026年9月25日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅に5日続伸となりました。米ハイテク株の底堅さを引き継いで主力半導体株が買われたほか、日米の金利上昇を背景に銀行株などの金融セクターへ資金が流入。9月末の中間配当権利取りの動きも加わり、ほぼ全面高の商状となりました。本日の日本株市場の動きを6つの章に分けて振り返り、今後の注目点をまとめます。
Contents
第1章:本日の日経平均株価・主要指数の動き
25日の東京株式市場において、日経平均株価は前日比850円21銭(1.30%)高の6万6,364円20銭で取引を終えました。寄り付き直後に安値(6万5,639円62銭)を付けた後は一本調子で上げ幅を拡大し、後場には一時6万6,410円27銭まで買われる場面が見られました。節目の6万6,000円台をしっかりと回復し、高値圏を維持したまま大引けを迎えています。
第2章:主要指標・マーケットデータサマリー
本日(9月25日)の主要指数および東証プライム市場の売買動向データは以下の通りです。
| 指数 / 指標 | 本日終値 | 前日比 / 騰落率 |
| 日経平均株価 | 66,364.20円 | +850.21円 (+1.30%) |
| TOPIX(東証株価指数) | 4,128.59 pt | +53.29 pt (+1.31%) |
| 東証グロース250指数 | 800.55 pt | -7.64 pt (-0.94%) |
| 東証プライム売買代金 | 約7兆8,008億円 | |
| 東証プライム売買高 | 約21億4,920万株 | |
| 値上がり銘柄数 | 1,118銘柄 | 約68% |
| 値下がり銘柄数 | 382銘柄 | 約23% |
東証プライム市場全体の売買代金は概算で7兆8,000億円規模と活況を維持し、TOPIXも1.3%を超える上昇となるなど、市場全体にリスクオンの買いが広がりました。
第2章:海外市場の流れと相場をけん引した要因
本日の東京市場をけん引したのは、米国株式市場の底堅い推移と、需給面の好材料です。
米ハイテク株の反発基調:前日の米国市場でナスダック総合指数が上昇した流れを引き継ぎ、これまで調整含みだった半導体・AI関連主力株に海外勢とみられる自律反発狙いの買いが再流入しました。
9月末の中間配当・株主優対の権利取り:来週初めに控える9月末の配当付き最終日を前に、高配当利回り銘柄やバリュー株を買い付ける実需の買いが活発化し、相場全体の下値を強固に支えました。
第3章:セクター動向と個別銘柄の明暗
東証33業種中、実に31業種が上昇するほぼ全面高の展開となりました。前日とは対照的に幅広いセクターに買いが波及しています。
けん引役となったセクター・銘柄
上昇率トップとなったのは「銀行業」です。日米双方での金利上昇傾向を受けて利ザヤ拡大期待が高まり、メガバンク株に強い買いが入りました。これに連動して証券や保険などの金融セクター全体が買われたほか、東京エレクトロンやアドバンテストといった値がさ半導体株も指数伸長に大きく寄与しました。
下落が目立ったセクター・銘柄
一方で、下落したのは「情報・通信業」と「建設業」のわずか2業種にとどまりました。主力大型株へ資金が集中した反動で、ディフェンシブセクターの一角や中小型株市場からは一部資金の流出が見られました。
第4章:金利動向と為替市場の反応
本日は金利上昇が株価の重石とならず、むしろ金融株の支援材料として機能しました。
金利高への織り込み:国内の長期金利が高水準で推移する中でも、市場は金利上昇を「経済の正常化」と受け止める動きが優勢となり、バリュエーション調整の売りを配当取り需要が吸収しました。
安定的な為替動向:為替相場(ドル円)は極端なボラティリティを見せず落ち着いた推移を保ち、輸出関連株や製造業セクターの安心感につながりました。
第5章:需給関係と東証プライム・グロース市場の格差
市場全体の地合いは強かったものの、市場間での格差には注意すべき特徴が表れました。
東証プライム市場は値上がり銘柄比率が約68%に達し、大型バリュー株・大型グロース株を中心に資金が集まりました。
一方で、東証グロース250指数は0.94%安と反落しており、金利上昇局面における新興中小型株の敬遠姿勢が依然として残っています。
権利付き最終日に向けた「配当取り」の実需資金がプライム市場の大型株に集中し、市場の二極化が進みました。
第6章:来週の焦点と市場参加者の警戒ポイント
力強い5日続伸を記録したものの、来週以降に向けては以下の需給イベントと指標発表に警戒が必要です。
権利落ちに伴う指数の一時的下押し:9月末の権利付き最終日を通過した直後は、配当落ち分として日経平均が技術的に押し下げられます。この落ち分を押し目買いで素早く埋め戻せるかが相場の強さを測る試金石となります。
配当金再投資の需給効果:配当落ち後には機関投資家による配当金再投資(先物買い)の発生が見込まれており、下支え効果の大きさが注目されます。
米主要マクロ指標の発表:米国の雇用統計や物価指標の発表を控え、米金利動向とドル円の反応が輸出株に与える影響を注視する必要があります。
まとめ:権利落ちと配当再投資を見据えた投資スタンス
9月25日の日本株市場は、日経平均が850円高と大幅に5日続伸し、6万6,000円台の節目をしっかりと奪還する非常に力強い相場展開となりました。半導体株の自律反発と銀行株の金利高メリットという「二大牽引役」が揃ったことで、相場全体の質も高い一日でした。
目先は連騰による短期的な過熱感や来週の権利落ちによる一時的なブレが想定されるものの、配当再投資需要や企業の好業績期待が下値を支える構図に変わりはありません。権利落ち後の相場調整局面を丁寧に拾いつつ、海外金利動向を見極めるスタンスが有効と考えられます。



