トルコリラ

高金利のトルコリラでのトラリピ運用(2015年度)

現在の相場でEUR/TRYのトラリピ運用を考えてみました。

Contents

高金利のトルコリラのトラリピ戦略(2015年)

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10/10にトルコリラの最新記事を書いてます。

トルコリラ、ユーロトルコ(EUR/TRY)の見通しとトラリピについて
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2014年度のEUR/TRYトラリピについて

2014年4月に「1万通貨で1日195円の驚異のスワップ! EUR/TRY(ユーロ/トルコリラ)のトラリピ始めました」の記事をアップしてからずいぶんと状況が変わってきました。
12月のロシアルーブル危機の飛び火で新興国通貨が大幅に通貨安になった際、EUR/TRYで大きな損失を出す事になりました。
そしてその時のあまりに大きな値動きに萎縮してしまい、EUR/TRYでのトラリピ運用を止めました。

トルコリラ1

ルーブル危機の飛び火でEUR/TRYはわずか2週間の間(2014年12月上旬~中旬)で2500pips上昇しました。
その2,3週間ぐらい前から「愚かにも」5000通貨~7000通貨でEUR/TRYでトラリピをしていた私は1200pipsぐらい上昇したところで耐え切れず損切りしました。
3.0近くまで上昇したレートでショートしてたら為替差益&安定的なスワップで大儲け出来たところですが、当時の状況だと精神的にとても売る気になれませんでした。

<リスク管理の甘さ>

スタート時は2014/1の新興国危機の3.1レベルも想定すると考えていましたが、EUR/TRYの非常に大きいボラリティにより、トラリピ利益で口座資金が増えていくにつられて、「今のユーロトルコならそこまで大きな反発はないだろう」と楽感的なリスク管理になってきたのです。
そして「もし反発したら追加資金を入れれば解決」と考え「愚かにも」5000通貨~7000通貨で25pips幅、50pips利確でトラリピをし、含み損の急激な増大とともに精神的な余裕を失い「追加資金を入れても耐えれないのでは」という思いにかられ損切りしました。
※実際1200pips反発した時に追加入金しても、2500pipsまでいった時点で耐えれなくなってたので損切りしたのは正解でした

どのように運用すべきか

・例え運用が上手くいき口座資金が増えたとしてもトラリピの取引lotや設定を簡単に大きくしない。

口座資金が潤沢でも3000通貨までにしておく方がいいでしょう。
取引LOTが大きいと上手くいってるときは物凄い勢いで利益が出ますが、いつの間にかリスク管理が甘くなる傾向にあるからです。

設定例)※値幅は現在の相場状況を参考に設定してください
口座資金30万
取引LOT:1000通貨
トラップ幅:50pips
利益幅:50pips
ガード:50pips

・短期間で急速にリラ高になる時は「限界まで」相場に追随しない or ガードを100pipsなど大きめに取ってリスクを下がる。

下記のユーロトルコの相場分析のところで書いているように、年間を通して大きくリラ安、リラ高になる事があります。
例えば2015年1月のような急激なリラ高です。
リラ高というよりユーロが大幅に安くなったが主な要因ですが、12月中旬の3.0から1月23日には2.6まで急激に下がりました。
しかしその後わずか3週間で2.6から2.84の約2400pipsの反発(リラ安)となりました。
リスク管理をしっかりしているなら含み損が増えても口座的には耐えれますが、無駄にリスクを取る事はないので、反発するのを待つか、ガードを大きめにして様子を見ましょう。

・大幅にリラ安になった際は裁量で売りポジションを取る。但し、スワップ目的ではなく為替差益を重視。
※これは私個人の考えなので、トラリピだけでも全然問題ありません。

その時の含み損の状態にもよりますが、余裕を持った資金で運用しているなら多少の裁量ポジションを仕掛ける余裕はあるはずです。
この際も「欲張らずに」5000通貨~2.5万通貨ぐらいまでにしておいた方がいいでしょう。

・スワップ利益より為替差益で利益を上げるほうを重視。

スワップで1日3000円~4000円を稼いでる人も確かにいるんですが、「多くの人」は貰えるスワップ額の大きさに目がくらんでしまい、選択してる通貨ペアの為替情勢や自分の含み損から目をそらしてしまいがちです。
勿論そうでない人もいますが、選択する通貨ペアをスワップありきで考えている人は要注意かもしれません。
私的には3ヶ月でスワップ4万円貰えたとしても、1ヶ月で為替差益で2万貰える状況なら決済したほうがいいと思います。

EUR/TRYの為替情勢

直近のチャート ※4時間足
トルコリラ2

・原油価格の下落により長年トルコを悩ませていたインフレ率が下がってきた為、今後も利下げが実施される可能性が高い。
※直近だと2/24に実施

トルコリラ3

世界各国の中央銀行が利下げしている情勢の為、利下げしたとしてもトルコリラの金利は魅力的な事もあり、今のところリラ売りには傾いていません。
しかし、インフレ率が低下してなかった頃からトルコのエルドアン大統領は、トルコ中銀に利下げ圧力をしている為、トルコのインフレ率が下がる場合は今後も利下げが続く可能性は高そうです。
但し、今後他の新興国が利上げした場合、ヘッジファンドの投資がトルコリラから他の新興国通貨に移り、大きくリラ安となる可能性もあります。

・2015/2/25時点ではギリシャ金融支援問題が一服した為、今後はECBのQE効果(月額600億ユーロ)によりユーロ安がどの程度進むかが重要となってきます。
大きくユーロが下がったとしても、急激なショートカバー(利益確定脳裏)が進み、ユーロトルコでもユーロ高、リラ安になる可能性がありますので、大きく下がった時に深追いするのは危険かもしれません。

・米国の利上げ時期は最速で2015/6と観測されている為、4月中旬からじわじわ影響が出てきそう。
基本的に米国が利上げすれば、新興国に投資していた資金の何割かはアメリカに集まる可能性があり、新興国通貨安が懸念されています。

普通に考えるとFRBもいきなり高金利にする可能性は皆無だと思いますが、米ドルが利上げした事でマーケットが自分のポートフォリオを見直すのは確実なので、世界中の投資物に影響は出ると思います。

新興国側でも通貨防衛の対策はしていると思いますが、短期的にはリラ安になる可能性が高いです。
その際にEUR/TRYがどこまでリラ安になるかですが、3000pipsぐらいの反発を想定しておいた方がいいでしょう。

米国が利上げされるタイミングでは、ECBのQEでユーロ安が進んでいるはずなので、USD/TRYはともかく、EUR/TRYではそこまで大きなリラ安にはならない・・・「はず」です。
ちなみにもし私が運用してたら4月中旬ぐらいにトルコリラの運用をやめて、米国の利上げがされて相場が落ち着いてからEUR/TRYを再開すると思います。

・トルコリラのような新興国通貨に投資しているのはほとんど「ヘッジファンド」です。
ですので様々な投資元が存在するメジャー通貨より、ヘッジファンドの決算時期に大きな影響を受けます。

多くのヘッジファンドは3月、6月、9月、12月を決済としているので、自分達の「顧客」に利益を還元する為に、決算前の時期は利益確定の売りが増えます。

ヘッジファンドの顧客は、解約を申し出る場合、決算日から遡って45日前までに申し出なければならないという契約条項があるので、解約されないようにヘッジファンドは利益を早めに計上し、顧客に契約の継続をアピールするわけです。

EUR/TRYが急落/急騰して、大きく利益確定出来そうなタイミングがあると、急激にショートカバーが進みやすいようです。
ちなみに何も材料が無くても、利益確定はされるのでいきなり反発する事もあるようです。

私もトルコリラ為替戦略投資ナビの記事を読むまで、ヘッジファンドをほとんど意識してませんでした。(上記サイトで詳しく解説されてます)

しかし昨年EUR/TRYを運用してた時に「いくらなんでも反発しすぎだろ」と思う場面が何度かあったので、たぶんヘッジファンドの利益確定のタイミングだったのだと思います。

以上の事からヘッジファンドの決算前の時期や、それがなくても「大きくリラ高になったタイミング」は、ヘッジファンドが利益確定してくる可能性が高いので、トラリピや裁量取引に生かした方がいいでしょう。

・格付け会社がトルコリラの格付けを更新した場合、リラ安、リラ高になる可能性あり。
事前に格付け発表予定日が出るので、発表日を把握し値動きに注意しておいたほうがいいでしょう。

・ISIL関係でトルコの地政学的リスクが「今以上」にリスクが上がった場合はリラ安になります。
例えばトルコ大使館がISILに襲撃されて人質にとられた際は、それを「材料」にして2日で700pipsぐらい上がりました。
最近は地政学的リスクの懸念をマーケットが織り込み済みなので、そうそうリラ安にはならないと思います。
あくまで「そうそう」なので、また大使館の人質レベルのイベントが起きるかもしれませんけどね。。。

まとめ

トルコリラの記事を書いておいて何ですが、私としては現状EUR/TRYのトラリピをする予定はないです。
ちゃんとリスク管理して運用すれば、昨年のような危機があっても耐えれるはずですが、私的には12月の損失で「俺はこの通貨ペアはだめだぁ」とネガティブになってしまったので、やらないでおきますw

リスクは高い通貨ペアですが、高いボラリティとスワップは魅力的ではあると思いますので、2015年度版としてEUR/TRYの記事をかいた次第です。

<トルコリラの情報サイト>

トルコリラのトラリピをするなら下記サイトは情報が豊富なので、定期的に確認する事をお勧めします。

トルコリラの為替投資戦略ナビ
トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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