今週の見通し

トランプ議会演説はリスクオフか? 今週の見通し?

相場を予想出来たら苦労しないですが、現時点でドル買い、株買いの材料が乏しいのは事実ですね。どうなることやら。

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2/25:豪ドル円のレンジ下限を変更

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[トランプ議会演説はリスクオフか? 今週の見通し?]

まず最初に書きますが、日曜時点で今週の値動きの見通しを立てるなんて今の相場では不可能です。

結局は週明けの相場を見てから適宜修正する事になりますし、180度方針?を変更するなんてざらです。

特に今週はそれが顕著になると思うので、相場を動かしそうな材料と「現時点の」方針だけ書くにとどめようと思います。


<今週大きくマーケットを動かしそうな材料> ※28日~1日まで。1日以降は後で考えればよい

・3月1日午前11時(日本時間)のトランプ議会演説

24日の記事でも書きましたが、マーケットが一番期待している税制改革(減税、国境税など)の進捗が芳しくない為、議会の承認が得られる見込みが立っていない状態でトランプがそれらについて願望を述べても、マーケットの反応はネガティブなものになる可能性もありそうです。

議会演説までのマーケットの反応次第でこの時の動きも変わるので、週明けの相場見ないとわかりませんしね。

まあ、今までの「期待」を「失望」に変えるほどの値動きは、先週金曜時点では「確定的には」出てないので、週明けからも「失望」「期待はずれになる可能性」を織り込んでいくかどうかです。

米長期金利的はかなりまずい位置まで下落しており、日足で強い陰線引けで非常にまずい状態。

週明けも続落するなら1日まではあまり反発せずに1日の議会演説を迎えることになるかも?

米長期金利 日足

米長期金利日足

米長期金利 15分足

米長期金利15分足

ちなみに金利がここまで「下がってるわりには」ドル安になってません。

ユーロがフラン大統領選リスクでユーロ安ドル高、トランプの税制改革遅延での株安でオセアニア通貨でドル高になったからかもしれませんし、ただ単に「ドル押し目買い意欲」が強かった結果なだけで、週明けストップ多発で落ちる直前なのかもしれません。

まあ、週明けの動き次第です。

そして週明けもストップ刈りで落ちた後に利益確定が入って反発するかもしれませんし、「かもしれない」連発です(笑)

米株も今出てる材料で考えるなら1日まで買う必要性は薄く、利益確定も入り落ちるはずなんですが、金曜のNYダウはクローズぎりぎりに上昇して、陽線引けでした。

米株、日経

ちなみに引けにかけてのダウの上昇はショートガンマの買戻しで上がったらしいです。

「ショートガンマの買戻し」は、簡単に言うとダウをリスクヘッジせずに例えば21000ドルでコール売りしてたファンドが、クローズ前に損切りして、ダウを買い戻したとかそんな事だろうと思います。(私の理解が違う可能性もあり)

コール売りならダウが下がってくれた方が助かるはずですが、どういう思惑があったのかはわかりません。

ちなみに米株は持ち直しましたが、世界の株式市場は軒並み下落で特に日本、欧州の下落が大きいです。

とりあえず週明けの米株の動向からは目が離せません。リスクオフが加速するかは米株次第でしょう。

それとトランプ政権の税制改革の問題については下記記事が参考になるのでリンクを貼っておきます。

下院税制改革法案にトラブルの兆し ※広瀬氏の記事

・欧州の政情不安(特にフランス)

松崎さんのコラムを読めばおkです。

2017年の欧州とユーロ【フランス編】 ※セントラル短資

フランス総選挙(3月15日)よりオランダの大統領選(1回目投票:4月23日、決戦投票:5月7日)の方が後ですが、フランス大統領選はルペン氏が大統領になれば、フランはユーロ圏から脱退するスタンツの為、ブレグジット以上のリスクとなるからです。

1回目の投票でルペン氏優勢で通るのは間違いないようですが、決選投票では反ルペン票が相手候補に入る為、ルペン氏が大統領になる可能性は低いらしいです。

しかし、トランプが大統領になったように世論調査やエコノミストの見解を100%信じる事は出来ない為、ルペン氏が大統領になった時場合のユーロ安、株安に備える為、機関投資家やヘッジファンドはこれからもリスクヘッジのポジションやオプションを取る可能性が高いです。

つまりユーロ安は当面の間は継続する可能性がかなり高いということです。(どの通貨でユーロを売るかが重要ですね)

それと下記の松崎さんの記事も参考になるのでリンクを張っておきます。

長期金利差とユーロとの関係 ※ロンドンFX

・月末フローでドル売りが入る可能性が高い。

24日も既に入っていたと思われるが、27日、28日のロンドンフィグシング(日本時間25時)には特に注意

必ずしも25時に入るわけではないですが、3月1日の日本時間11時にトランプ議会演説がある事を考えると、米株の利益確定が入り、ドル売り、ユーロ買いが入る可能性が高そう。(ユーロに限らないけど)

・月末のフローで対ユーロ円のレパトリによる円転が入る可能性あり。

ユーロ円が大きく下がってるのは皆さんもご存知と思いますが、更に下がって117円前半まで落ちるかもしれません。

1日のトランプ議会演説が失望なら116円間違いないですね。

まあ、そんなに簡単にはいかないのが相場ですけど。

<3月1日のトランプの議会演説が終わるまでは材料視されなそうな材料>

・FRBメンバーが利上げのタカ派見解出してもスルーでハト派なら売られる。

3月14日、15日FOMCでの利上げ観測はわずか26.6%ですし、ほぼありえないでしょう。

FOMC議事録も期待はずれでしたし、1日のトランプ演説以前のFRBメンバーの見解はあまり参考にしないでよさそう。

FRBメンバーの講演スケジュールを書いておきます。

ちなみに3月4日(土)以降はブラックアウト期間となる為、FRBメンバーの金融政策についての言及はシャットダウンとなります。

3日はイエレンさんをはじめ講演がまとまってるので注目です。

2/27(月)

翌1:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演

2/28(火)

翌05:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演

3/1(水)

08:50 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
翌3:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演

3/2(木)

8:00 ブレイナードFRB理事、講演

09:00 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演

翌0:15 エバンス米シカゴ連銀総裁、ラッカー米リッチモンド連銀総裁、講演
翌2:15 パウエルFRB理事、講演
翌3:00 イエレンFRB議長、フィッシャーFRB副議長、講演

・米経済指標

今週は珍しく雇用統計が金曜日にありません。(3月10日が雇用統計)

最近指標がよくても為替への反応はほとんどなく、悪ければ材料視されて売られる始末です。

指標発表前の相場の値動き次第で利益確定に使われたり、一時的に買われたりするぐらいになりそうです。

まあ、1日のトランプ議会演説でマーケットの期待剥落状態なら指標が良くても悪くても関係ないですけどね。

・3月1日午前の豪四半期GDP(9時30分)、中国製造業PMI(10時と10時45分)

トランプの議会演説が11時からなので、仮に指標が予想上振れで豪ドル高になってもすぐに利益確定が入りそう。

悪ければ普通に豪ドル安になるだけかな?

<各通貨ペア、品目についての感覚的な方針>

為替については2/24終わり値の秘伝チャートシグナルもあるので参考にどうぞ。

最新(2/24終わり値)の秘伝チャートシグナル 

・ドル円について

秘伝チャートの第1ターゲットは111.652、第2は109.852と、売り優勢。

そんな中私は指値で取れてしまった111.95を持ち越してますが、週明けどうなることやら。

とりあえずマーケットが米減税案を「完全に失望で織り込まない限り」、ドル円が111.6を一発で割り込んで戻ってこないという事はないと思います。

ドル円

仮に割り込んでも111.3で下げ止まりそうですが、111.6を割り込むと個人投資家はたぶん一気に弱気になるので、その場合は逃げた方がいいですね。

というか、ドル円を買いで入るのは「短期的な反発狙い」のみのがいいので、スイングやデイトレは考えない方がよさそうです。

スイングやデイトレするならもっと良い通貨ペアや品目があると思います。

「それならお前もドル円買うなよ!」とつっこまれそうですけどね・・・w

週明けの東京タイムでドル円ちょっとぐらい反発してくれると期待(願望)してるんですけどね・・・。

せめて112.4ぐらいまでいってほしい。

・日経平均について

ドル円が112円前半で踏みとどまるなら、たぶん19200ぐらいまでは戻ると想定しています。

19140でラージ1枚ロングしてるので、週明け少しぐらい上がって欲しいものです。

ちなみに週明けも下がるなら-10万ぐらいまで行く前に損切りします。

上昇したら半分決済しておき、19200で確実に利益確定し、その後戻り売り予定。

日銀ETF買いが定期的に入り、下がればGPIFなどの公的マネーが買うと思いますが、19000円割れになる可能性は高いと思います。

ダウが崩れたら18000円~18500円ぐらいはいきそうですが・・・。

ダウが上昇しても日経はほとんど追随してなかったので下がらなくてもいいだろという感じですが、たぶん仕掛け売り的に売られますね。

まあ、外人は以前ほど日本株買ってないので今回はそこまで落ちない気がしますが・・・。日銀はETF売りませんし。

日経平均については、下記記事で日経オプションのプロトレーダーの方の相場分析を転載しているので、そちらも参考にどうぞ。

日経225オプション&日経平均の相場分析 ※2017年2月27日~の環境とリスク

・ユーロドルについて

ドル円より、ユーロドルが1.06以上に反発する事があるなら、少しずつ戻り売りするほうがよさそうです。

理由は上述に書いたようにフランス大統領選の影響があるからです。

まあドル売り優勢で動いてたら1.07とかいきそうなので、すぐに手を出す通貨ペアではないかもしれませんけどね。

逆にトランプの議会演説がポジティブサプライズになってドル高になればユーロドルは全力売りですね。(ドル円もいいけど)

・ポンドについて

よく分からないのでスルー

・豪ドルについて

今までは押し目買いしてれば良かったですが、1日のトランプの議会演説の警戒で米株安になれば売られますし、押し目買いしたポジションをキープする握力が必要になりそうです。

豪ドルドルロングとか、ユーロ豪ドルショートを何の心配もなく売りたいんですが、難しくなってきました。

それとユーロドルが下がるとドルストレート全般でドル高 or ドルが下がりづらくなる為、株高で豪ドルが買われやすくても豪ドルドルは上昇しづらくなるので、その点も注意です。

・新興国通貨について

1日のトランプ議会次第で大きく買われる、売られる事になりそう。

それまでは乱高下しそうなのでトレードしない方がよさそう。

・ゴールドについて

ゴールド

今週私の利益に大きく貢献してくれたような気がする(損もしてるので)ゴールドですが、1250ドルを日足で超えてきたので、たぶん1270~1280は普通にいきそうです。

1日のトランプ議会演説が期待はずれなら1270~1280ドルはかなり高頻度いくと思います。

期待通り、期待以上なら1220から1230ドルというところですが、仮にトランプが勇ましいことをいい、いままでより税制改革案が具体的だったとしても議会がそのまま承認する可能性は低いわけで、マーケットもそれを理解してます。

そうなるとゴールドが1220ドルを割り込むレベルで売られる可能性は低いので、1230ドルを下回る事があるなら少しずつ押し目買いですね。

フランス大統領選もありますし、ゴールドの需要は今後も高いのは間違いないです。

それとゴールドはETFでまとまった買いも入りやすいですが、投機的な買いも入りやすいです。

定期的に利益確定が入るのでゴールドが急騰したので大きめのLOTで買ったり、いきなり1ドル~2ドル落ちて損切りして、ショートしたら上がるなんて事はよくあります。

ゴールドが買われる可能性が高い材料が出てゴールドが上がってる時は、上昇相場でも最低3ドル~4ドル下がっても損切りしない想定でエントリーすると利益が出やすいです。

押し目買いできればいいですが、上がる時は一気に上がるのがゴールドなので買い遅れる可能性もあるので、最初から下がる事を想定して本来の半分のLOTで打診買いし、下がったら再度買うのもいいと思います。

また、後少しでゴールドが節目の金額までいきそうという時に買うとたいてい落とされるので注意。

先週木曜日に1248.3で1250ドル越え目指して買ったら2ドル落とされて損切りしそうになりました(笑)

<どうする> ※裁量

上記でおおむね書いてるので省略。

とりあえず現在所持してるポジションを週明け早々に損切りするか、それとも少しキープするかは週明けの相場見て決めます。

番外として、ギャンブルトレードになりますが、NYダウを週明けショートするのもありかと思ってます。

いくら何でも3月1日のトランプ議会演説までにダウが21000ドルまでいくことはないはずなので、そこまでの含み損に耐えれる含み損を入れておき、下がれば大きな利益、上がれば21000ドルで損切りとかでしょうか。

ゼロカットがある口座に入れておけば仮に急騰しても追証にはなりませんしね。

もしくは週明けにNYダウを両建てしておき、どちらかに大きく傾いたところで片方をはずしてトレンドに向かう側に合わせるとか。

こっちは中途半端な値動きをされると損するだけですけど・・・。(数秒で考えたツッコミどころがある思いつきです)

でもまあ、今の材料から考えるとダウが上がるより下がる可能性の方が高いと思うんですよね。

<どうする> ※トラリピ

・豪ドル円の下値を86円にして様子見ます。

もし月、火で豪ドル円が上昇して87円まで上がった場合はそこでEAを停止して新規ポジションを取らないようにする予定。

新たな強気材料が出たら別ですが、3月1日まで豪ドル円が強き相場になるとは考えてないからです。

・ゴールドはあまり心配してないので週明けの相場を見てから考えます。

まあ3月1日の議会演説前にトラリピを停止させるぐらいです。

・日経平均のトラリピは3月1日まではたぶん稼働させない予定です。

・新たにトラリピを始めるなら3月1日のトランプ議会演説後にやる方がいいと思います。

今の相場だけ見てトラリピを新規で開始する必要性は薄いです。

[秘伝チャートシグナル]

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