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[今週の見通し]

——-4/10 21:20追記——————

インタビュー：為替の偏った動きには対策の用意＝菅官房長官　※ロイター

──為替の変動が激しい。為替介入の可能性はあるか。
「緊張感、警戒感を持って市場動向を注視したい。為替に対しては各種の政策手段を有しているが、具体的な措置についてコメントは控えたい」
──Ｇ２０で競争的な通貨切り下げが望ましくないとの認識が共有され、日本政府にとって為替介入がしづらい状況になったとの指摘がある。
「その指摘は当たらない。急すぎる動きや偏った動きについては、日本として対策をやる用意がある」
――安倍首相が米紙インタビューで介入に対する慎重姿勢を示したことで、介入に対する市場の警戒感が薄らいだと受け止める向きもある。
「首相の『恣意的な為替介入は慎まなければならない』との発言は、Ｇ２０で『通貨の競争的な引き下げの回避や競争力のために、為替レートを目標としない』とされたことを踏まえ、あくまで長期にわたって為替を操作し続けることはよくないことに言及したに過ぎない」
「Ｇ２０では、過度の変動や無秩序な動きが影響を与えるということについても、認識が共有された。そうした一方向に偏った動きになれば、政府としては緊張感を持ち、場合によっては必要な措置を取るということだ」

一歩踏み込んだ円高牽制発言が本日ロイターで出ていました。(4/9にインタービューした内容)

この口先介入でいったん利益確定が入る可能性があるか注目です。

ドル円の戻り売り方針には変更ないですが、マーケットの反応を見定める必要がありそうです。

また、今週のどこかで米為替報告書が公表されるらしく(昨年は4月15日)、前回は「円は過小評価されている」と記載があったようです。

為替報告書から円安の牽制分が消えている場合は、日本の為替介入の可能性が上がるという観測で利益確定が入る可能性があるらしいです。

—————————————

今週のマーケットのイベント的に今のドル安、円高相場を大きく転換させるようなものはなさそうです。

ということで日曜の見通し記事にしては、今回は短めです。

あまり難しく考えず、奇をてらわないトレードをすればいいと思います。

＜経済指標以外の今週の主なイベント＞

・原油相場は4/17(日)の産油国会合を控えてますし、35ドル～40ドルのレンジでしょう。

40ドルを超えたとしても投機的な一時的な動きでしょうし、4/17の会合前にどうせ落ちるだろうと考えてます。

原油相場が本格的に資源国通貨や株価に影響を与えるのは、おそらく会合後からになると思うのでそこからが本番かも？

・米株は四半期決算発表が多数ある為、米株が崩れてリスクオフ相場になる可能性はありそうです。

・4/12に国際通貨基金（IMF）、世界経済見通し公表がありますが、ポジティブな見通しが出るなどと考えてる人はいないでしょう。

事前に織り込まれていて動かないか、予想以上にネガティブでリスク品目が売られるかだと思います。

・4/14-4/15　G20財務相・中央銀行総裁会議がありますが、為替介入を認めるようなネタは出ないでしょうが、マーケットが値動きの材料にしそうなネタが出るかも？

ちなみにパナマ文書に関する議論が行われる可能性が高い模様です。

＜経済指標＞

色々ありますが、最近米ドルやユーロは経済指標であまり反応しないので、発表時に値動きに方向性が出ていたら便乗して材料にされるようなイメージでいます。

まあ、さすがに4/13の米小売売上高や4/14の米消費者物価指数では動くでしょうが、米経済が回復しても世界経済が回復しないと利上げしないというイエレンさんが見解を出しており、ドルの上値は重そうです。

中国の指標も多数ありますが、まったく当てにならない指標なので短期的な値動きにしかならない気がします。

指標的には重要なのが多いので動く可能性は高いんですが、持続性があるかは怪しいですね。

＜ドル円＞

ドル円週足

ドル円日足

実弾を伴う為替介入がない以上、ドル円の上値は110円ぐらいでしょう。

円小幅安、麻生財務相発言で介入の可能性意識＝ＮＹ市場　※ロイター

為替介入を意識といっても、4/8の終わり値は108円近辺ですし、4/7の安値107.65とあまり変わらないレベルです。

さすがに4/8は108.5円～109.5円ぐらいだろうと思ってたんですが、予想以上に弱いです。

戻り売りが基本ですが、今のドル円は戻るか微妙ですね。

私は109円で売ってますが、2.5万通貨程度なので追加で売りたいところです。

問題はどこで売るかなわけですが、少なくとも105円～106円ぐらいまではドル円の下落余地はありますし、小額でいいのでとりあえず打診売りしとけばいいレベルだと思います。（ストップロス111円とかで）

また、今のドル円下落の理由のひとつとして下記要因がありそうです。

謎の円高進行、答えは債券市場に－モルガンＳとソシエテが指摘　※ブルームバーグ

ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルビン・タン氏（ロンドン在勤）は４月７日付のリポートで、「最近の円高は日本のインフレ期待の低下が招いたものだ。
日本の名目利回りはマイナスとなっているものの、実質利回りは米欧との比較で高くなってきている。
従って、少なくとも短期的にはファンダメンタル面から円高に向けた勢いがある」と指摘した。

いつも有用な情報を流すNY stockさんも円債が買われていることをあげてます。

その他のクロス円

今週は米企業の決算や原油相場の乱高下などでリスクオフ相場になりそうなので、ポンド円か豪ドル円は引き続き落ちそうです。

特にポンド円は4/15からの英国民投票のキャンペーン（離脱派、残留派がトップを立ててアピール）開始ですし、その他英国イベントも多いので、あっという間に150円割れの可能性もありそうです。

ポンドドル、４ｈBM。４ｈスクィーズ。ネックラインの攻防で、ズドンと下抜ける可能性はあると思うのだが、どうなることか。週明け、早々に決着が着くだろう。 pic.twitter.com/Iq9seCtDpC
— FX trade note (@FXtradenote) 2016年4月10日

ポンド円、４ｈBM。少し戻したが、トレンドラインタッチで押し込まれている。１５０円割れくらいに週足－２σが来ているので、その辺で何か動きがあるかな？ pic.twitter.com/eVBx8n7O5l
— FX trade note (@FXtradenote) 2016年4月10日

＜どうする＞　※裁量

普段ならもっと色々書くんですが、今週は素直にドル円かクロス円を売っておけばいいと思うので省略します。

とりあえず週明けからいきなりドル円が下値を試す展開はあまり考えてないので、戻りを待って売っていこうと思います。

仮に上昇しても108.5、108.8、109、109.3とか、機会的に売っていく予定。（小額ですけど）

短期的に吹き上がる可能性もあるので、そういう時に狼狽しない（すぐ損切りとか、逆張りとか）ようにしたいですね。

ポンド円もエントリーする予定ですが、私の場合日中相場を見れるので、トレンドが出てから参加しても間に合うので、短期で入る予定です。

＜どうする＞　※トラリピ

ドル円の値動きを見て利益幅を30から50に変更する予定。

後はドル円が反発したら裁量トラリピ機能をオンにしようと思います。

反発が大きければ含み損をある程度抱えるでしょうけど、ドル円のトレンドが変わる材料がないです。

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